わきがで困ったら見るページ
2011-12-7UPDATE
mnrchan
汗腺は、全身を巡る汗を体外に排出させるための外分泌腺の一種です。主に、発汗によって体温を一定に保つ働きを司り、恒温動物としての人間の生命維持に大きな役割を果たしている器官の一つといえます。
汗腺は、ほぼ全身に渡って存在している外分泌腺です。体温の上昇は汗の分泌を促し、汗腺から分泌された汗は気化熱効果によって体温を引き下げます。
この時に分泌された汗には乳酸や尿素などの老廃物が含まれています。つまり、汗腺は体温の調節と老廃物の処理を同時に行うという機能性に優れた器官なのです。
わきがが起こる腋と、腋のすぐ近くにある胸や肩では汗の臭いの強さが違うものです。これは、汗腺の種類の違いによるものなのです。では、汗腺にはどのようなものがあるのでしょうか。
エクリン腺は毛穴とは関係なく存在している汗腺で、汗腺の95%を占めています。エクリン腺は皮膚の表面に直接汗を分泌する構造になっていて、臭いが少ない汗を分泌するのが特徴です。エクリン腺から分泌される汗は「エクリン汗」と呼ばれ、体温の調節を行なう器官として機能しています。
エクリン汗は、血漿とほぼ同じ成分で構成されています。
アポクリン腺は、毛穴と繋がる形で存在している汗腺です。アポクリン腺が分泌する「アポクリン汗」には、塩化ナトリウムや乳酸・尿素だけではなく脂肪分やたんぱく質が含まれていて、肌の潤いを維持する働きをすると同時に体臭の原因となります。
アポクリン腺は腋や乳首や耳などに存在していて、母乳はアポクリン腺が変化した乳腺から分泌されることがわかっています。そして、このアポクリン腺がわきがの原因となっているのです。
アポクリン腺から分泌されるアポクリン汗は、わきがをはじめとする体臭の原因になります。アポクリン汗には、エクリン汗と違って脂肪分やたんぱく質を含んでいるため皮膚表面の常在菌が活発に働きやすくなるのです。
常在菌は、アポクリン汗から供給される脂肪分やたんぱく質によって活発に働くことで、腋を弱酸性に保とうとします。常在菌の働きによって、わきが特有の酸っぱい臭いがアポクリン汗自体の臭いと渾然となって現れるのです。
俗に「耳垢が湿っている人はわきがである」という言葉があります。これは単なる迷信ではなく、れっきとした科学的な根拠に基づく法則です。耳にはアポクリン腺が存在しているため、わきがを起こすほどにアポクリン腺が発達していると耳垢がアポクリン汗で湿ってしまうのです。
日本人における湿性耳垢の割合は約2割で、その多くがわきがである可能性が高いという統計結果があります。